~鯉太郎便り~

“錦鯉のふる里” 長岡山古志より最新の有益情報をお届けいたします

錦鯉が水槽飼育に向かない理由とは? (3)

前回のつづきです。

話が飛びますが、結局水槽飼育で全国品評会に出して、愛鱗会国際展の昭和35㎝の優勝一席まではいきました。光り無地やべっ甲でも勝ちましたが、出品本数の多い昭和三色で勝てたのはうれしかったです。

f:id:KOISHOWJP:20210118123158j:plain
タイ・バンコク近郊にある品評会の常連 Koikichi Fish Farmのいけす。日本と同等のろ過設備を持つことに驚かされます。自動給餌機もすべて「餌やり名人」です


ただ、しばらくして、これはやめました。
なぜかと言いますと、経験則でいうと、水槽飼育では25㎝以上になると鱗が落ちやすくなります。横見で鯉の側からも人間がよく見えるために、ちょっと激しい動きをしただけで驚く個体がいたりすると、水中にあるものにぶつかって鱗をはがしたり、傷つけたりします。
そのため、如何にものを置かないかに苦心したわけですが、たかだか150リットル程度までしか入れられないガラス水槽では無理があると、結局はキャンバスプールでの飼育に移行したのでした。

ですが、上見と横見で比較すると、親近感がわくのは圧倒的に横見でしょうし、魚の異変、たとえば鱗が傷んでるとか、虫がついているとかは、ガラス水槽での飼育だとすぐに気づけるといえます。水槽飼育をやめてしまった今でも、一緒に暮らしてる感覚をもう1回味わいたいなと思うことがしばしばあります。

~つづきます~

にほんブログ村 観賞魚ブログ コイ・錦鯉へ
にほんブログ村