藤次郎さんの山吹黄金
山古志の山中(やまなか)にある山吹黄金の名店 藤次郎さんにお邪魔しました。
山吹の源流は富山の宮島養魚場の血筋のようですが、和泉屋さんに親鯉を分けたり、逆に中越地震でだいぶ死なせてしまったりした際に分けてもらったりしていますので、同血統といえるかもしれません。
私が藤次郎作出の山吹黄金に惹きつけられたのは、古い業者さんの中で「山吹は藤次郎さんのものがいちばん良い」という声を多く聞いたからです。また2019年の愛鱗会国際展の特別賞でもいくつか受賞していたのも知っていましたし、ある業者さんの鯉をヤフオクで出させてもらった時も、山吹ばかりの生け簀に品評会で勝てそうな鯉が何尾もいました。
さほどメジャーでない生産者さんの中に、こういった職人気質で伝統を重んじる匠の技があるのが山古志のすごいところかなと思ったりもします。